飲食店多店舗化チームビルディング~飲食店の事業承継などの高い目標は、ゴールまでのスピード感(ヴィジョン)を合わせるのが大事

飲食店の事業承継などの高い目標は、ゴールまでのスピード感(ヴィジョン)を合わせるのが大事~飲食店を成功に導く飲食店チームビルディング

成果を上げる組織づくりを学ぶチームビルディングゲームを外から観察しました。

愛知県の飲食店の開業や多店舗化を
「お金」と「チームビルディング」で
戦略的に加速する税理士の山内聖堂です。


飲食店に特化した税理士が、

飲食店を多店舗化する前に知っておくべき
組織開発(チームビルディング)についてお伝えします。


先日、

師匠の石見幸三氏が主宰する
チームビルディングの勉強会に行っていきました。


以前に学んだのと同じ内容なのですが、
学びが浅い部分があるので再受講したのです。


チームビルディングとは、

「社員一人ひとりの強みを活かし、
弱みを効果的に克服することを通じて、
成果を上げながら成長を続ける組織づくり」

のことで、

そのような組織づくりをどのように行うか

を学んでいます。

「チームビルディング」について詳しくはこちら


企業においてチームビルディング研修を行う際、

重要な役割を果たすのがゲームです。


今回は、
ヘリウムリングというゲームをやったのですが、

私は2回目ということで、

ゲームには参加せず、

ゲームの途中でどのようなことが起こっているか?
外から観察することにしました。


ヘリウムリングはフラフープを使ったゲームです。

ヴィジョンが違うとどうなる?

ゲームの説明が終わると、

「そんなの簡単じゃん。」
という人もいれば、

「結構難しそう・・・」
と難しい顔をして黙る人もいました。


つまりは、

目標達成に対するスピード感(ヴィジョン
がてんでバラバラ


という状態でした。

チームがバラバラで・・という理由で解任されちゃいました。

では、
なぜこのような違いが生じるのでしょうか?



・・・・・。

それぞれの過去の経験などが
その判断に影響している可能性もありますが、

ほとんどの場合、

そういった判断の違いは
「効き脳」の違いが影響しています。


「効き脳」思考の特性の違いを
数値化・可視化することにより、

コミュニケーションギャップの解消や
リーダーシップ開発、

適材適所配置などに活用されています。


効き脳とは

                      出典:フォルティナ株式会社

この思考特性ですが、

図のようにA・B・C・Dの4区分(特性)
に分けられます。



今回のゲームにおいて、
ヴィジョンの違いが生じたのは、

ゲームの説明を聞いた思考の特性が
それぞれ全く違った判断をしたからです。



の強い人は、
論理的・批判的に物事を考える人。

そんなに簡単なゲームをやらせる訳がない。
と批判的に考えたり、

物理的に難しいと考えたのかもしれません。

の強い人は、
物事を堅実に考える人。

やり方を細かく具体的に教わらないと、
どうやって良いか分からないことがあります。

の強い人は、
誰かと一緒に行動するのが好きな人。

今回の場合は、

「皆で呼吸を合わせれば、簡単にできる。」

と考えがちです。

が強い人は、
想像的・冒険的な人。

アイデアマンなので、
直ぐにゴールするイメージが自然と浮かんでしまいます。

ゴールするイメージはあるのですが、

どのようなプランで実行するか
については考えるのが苦手です。


効き脳のA・B・C・Dの4区分で言うと、

左脳派(A・Bの人)は上手くいくイメージが湧きにくく、

反対に

右脳派(C・Dの人)は簡単に出来るイメージが湧いています。


で、このように
ヴィジョンのスピード感が全く違う状態でゲームを行うと・・


・・・・・。

ゲームは全くできません。


簡単にできると思っていた人たちの中には、

あまりに出来ないことで、
モチベーションが大幅に下がった。

という方もいました。

このようなことが実際の仕事でも起こります。

例えば、
飲食店の店舗を後継者に引き継ぐ事業承継で
起こりがちな事例で紹介しましょう。


多くの創業者は、
冒険的・創造的な効き脳Dが高くなる傾向にあります。
必ずしもそうとは限りませんが・・・。

そのため、

本人の行動も早く
(創業者自身が当たり前に動けるため)
他人も同じように動けるとイメージしてしまいます。


しかし、
そのような創業者を支える後継者や部下たちは、

同じようなスピード感で
権限や事業の移行が行えるとはイメージできません。

イメージできないので、

実際の行動も創業者が期待するほど早くはできません。


つまり、
事業承継の完了というヴィジョンに対する
スピード感にくい違いが生じるのです。


このような状態で
事業承継を実際に行おうとすると、

創業者は自分のイメージ通りに進まない承継にイライラし、

結果、
後継者に渡すべき仕事を自分でやってしまいます。
自分でやったほうが早いですしね。

一方、後継者は、

いつまでたっても仕事を任せてもらえない・・・。

という状況になり、
モチベーションが下がってしまいます。
誰だって下がりますよね。

そして、

いつまでたっても事業承継が進まない・・・。

という事態が起こるのです。

事業承継を円滑に行うには。

ヘリウムリングを行っていた参加者は、

ほぼ初対面の6名でしたが、

どのようにすればゴールに辿りつけるか、

様々な意見をぶつけ合い始めました。


そしてそれぞれの違いを確認していきました。


男女の違い。

身長(歩幅)の違い。

感覚の違い。


お互いの違いを意識し、
どうすればゴールできるか
(成果を上げることができるか)

失敗するたびに意見を出し合い、

チームビルディング的にかなり良い状態でした。


このチームが特に良かったのは、

6人でやると全員が合わせるのが難しいと気づき、

試しに3人ずつでやってみる

という行動を取ったことでした!


3人で行うと、
かなり簡単にゴールをすることができました。

ここで初めて、

「ゴールできる」というヴィジョンが共有されたのです。


事業承継もゲームと同じように行うことが大事です。

アクションプランをしっかり決めると共に、

実行段階においても対話を欠かさず
スピード感のズレが起こらないようにしましょう。

また、

後継者(のチーム)に対しては、

最初は小さな目標を与えて、
(今回のゲームに置き換えると、
6人では難しいことを3人でやってみるということ。)

成功体験を与えるということが大事になってきます。


出来たという成功体験が、
その後の後継者のモチベーションを高めるとともに、

創業者の信頼感にも繋がっていくのです。


今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。


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