飲食店の開業前に知っておくべき飲食店の利益改善の考え方~USJに学ぶ利益改善アイデアのポイント

USJの経営改革に学ぶ、飲食店の利益改善のアイデア発想の考え方~飲食店開業前に知っておくべき、飲食業開業マニュアル

経営改善に必要なアイデア発想の方法

「お金」と「チーム力向上」で
愛知県の飲食店のヴィジョン実現を
戦略的に加速する税理士の山内聖堂です。

先日、
私が所属するチームビルディングコンサルタントの
コミュニティの研修合宿に参加してきました。

チームビルディングとは、

「社員一人ひとりの強みを活かし、
弱みを効果的に克服することを通じて、
成果を上げながら成長を続ける組織づくり」

を言います。

多店舗化チームビルディングについてはこちら


その研修合宿で、
問題解決をチームで創造的に行うワークを行いました。

そのワークは、
チームで問題解決のアイデアを出し、
どう実行するかまで決めるものでした。

そのワークのなかで、
とても重要だったのが、

良いアイデアを効率的に出すには

①どんな条件を満たすか。

②それらの条件を組み合わせたうえで、
 その条件を満たすものに絞って頭脳をフル回転すべきか。

を明確化することである。

ということでした。

このことは、
この本に詳しく書いてあります。




経営改善のアイデアは目的➡戦略➡戦術の順で考える。

著者である森岡毅さんによると、

アイデアは、

①目的・・・その事業を行うことで得ようとする価値(ヴィジョン)と
      そのために達成すべき命題を決める。

②戦略・・・目標を達成するために、
      持っている経営資源を何に集中するかを決める。

③戦術・・・アイデア。
      実行に移すため5W1Hで決める。

の順番で考えていくと、
選択肢を合理的に絞っていくことができ、

その絞った選択肢以外の事は、
全く考えなくても良い「捨てる領域」になるため、
結果的に効率的にアイデアを生み出すことができる。

と紹介しています。

アイデアの選択肢を絞る戦略で忘れてはならない着眼点は、

自社の経営資源消費者情報です

この2つから、

目的を達成するのに必要な条件を選定し、

戦術(アイデア)を考えるのです。

このことについて簡単な例を挙げてみます。

飲食店が利益を改善するためのアイデア事例

目標売上は達成しているが、

必要とするお金が残らない飲食店について考えてみましょう。

お金が残らない理由は大別すると

①借入金の返済が重すぎる。

②固定費(人件費・光熱費・地代など)が高すぎる。

③十分な粗利を稼げていない。

の可能性が考えられます。

①と②を改善するにはアイデアは必ずしも必要ないですが、

粗利を改善する

には創造的なアイデア出しが必要となります。

このときアイデア出しの目的は、

会社に必要十分なお金が残るようにする

となります。

つぎに、

その目的を達成するのに必要な条件(戦略)を考えます。

来客数を増やすのか?

客単価を増やすのか?

利益率を良くするのか?

これらの選択肢のうち、

自社の経営資源消費者情報から判断して戦略を決定します。

例えば、

現在の平均客単価が
客層から想定される客単価以上である場合は、

消費者情報から客単価を増やす選択肢が無くなります。

来客数を増やそうにも、

お店のキャパ(経営資源)からこれ以上の増加はかなり難しい。
のであれば客数を増やす選択肢もなくなります。

消去法で、

利益率を改善するという戦略を採用することとなります。

そして、

利益率を改善するという戦略に基づいて、
アイデア(戦術)を考えればよいので、

客単価増や来客数増のアイデアは考える必要が無いのです。


ご参考になりましたでしょうか?

因みに、
飲食店の利益率を改善する戦略に基づくアイデアとして、

「利益を出せるメニュー構成」のポイント

についても書いていますので、
ご参照ください。

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