愛知県クラウドファンディング活用推進制度を使って飲食店の開業資金を獲得し、飲食店を開業する方法。

愛知県固有の創業融資制度を使って飲食店開業資金を獲得する方法~愛知県クラウドファンディング活用推進枠

金融機関が自己資金を重視する理由

「お金」と「チーム力向上」で
愛知県の飲食店のヴィジョン実現を
戦略敵に加速する税理士の山内聖堂です。

飲食店の開業資金を金融機関から獲得する

にあたって「自己資金」は非常に重要です。

「自己資金」は、経営者の
「計画実行能力」を見るうえで
大きなウェートを占めるからです。

どんなに立派な創業計画書を作っても、
計画通りに実行されなければ金融機関は
貸したお金を返してもらうことができません。

そのため、金融機関は「自己資金」を重要視するのです。

愛知県創業支援資金【クラウドファンディング活用推進枠】

自己資金が必要資金に対して十分でなく、
金融機関からの借入が難しい場合でも、
諦める必要はありません!

愛知県には、「創業支援資金(クラウドファンディング活用枠)」
という制度があるのです!

この制度は、クラウドファンディングで
獲得した資金を
「自己資金」とみなして
残りの金額は県が保証して銀行融資を行う
という、
愛知県に固有の制度です。

当制度は平成29年4月10日から運用が始まった制度であり、
当コラム作成時(4月20日)においては、愛知県の担当者以外は
制度の概要すら知らない制度です。

愛知県としてはクラウドファンデイングを平成27年度より推進しており、
担当者との会話からも、並々ならぬ意欲を感じました。

それゆえ当面の間は、制度利用に対して
好意的に応援してもらえる可能性を感じています。

開業資金獲得のための一つの手段として
検討する価値は充分あると考えいています。

制度の概要(主に開業する場合について抜粋)

【融資の対象】
愛知県内において、1カ月以内に開業予定の個人事業主、
又は2カ月以内に新たに会社を設立して開業しようとする者
その他すでに開業している一定の要件を満たす者。

【融資限度額】
2.500万円

【資金使途】
開業資金及び運転資金

【利率】
使途・期間に応じ年1.2%~1.5%
信用保証協会を通じた保証融資のため
保証料が別途年0.79%

既に開業している人やその他の詳細を知りたい方は、
愛知県の融資制度「創業等支援金」及び
「パワーアップ資金(クラウドファンディング活用促進枠)」
を参照ください。

メリット・デメリット・注意点

【メリット】
・自己資金が無くても開業に必要な資金を準備することができる。

・クラウドファンディング内容によって
 開業前にお店に固定客がつく。

【デメリット】
・日本政策金融公庫の「経営力強化資金」に比して借入利率が高い。

・手数料が成約額の約15%~20%程度かかる。

・クラウドファンディングの特典の内容によっては、利益率の低下や、
 売上に対して現金が手元に残らないといった事態が起こる。

・制度の周知が進んでおらず、地域金融機関の融資担当者や、
 クラウドファンディング支援事業者は
 制度の存在自体を知らない。(ホントはそんなことでは困るのですけどね!)

以上のようなデメリットがありますが、クラウドファンディングには
開業前に集客をしてくれるというメリットもあります。
開業前に他の販促を行う必要がなくなる可能性もあるので、
費用対効果を考えて内容を検討しましょう。

【注意点】
・クラウドファンデイングの目標額達成が銀行融資の前提なので、
 目標調達額を必ず達成しないといけない。

・クラウドファンディングの契約締結前に、
 信用保証協会及び愛知県に制度の利用をする旨を伝え、
 事業計画書を提出し、融資の内諾を早めにもらう必要がある。

・クラウドファンディングの募集期間中、
 地主に店舗の仮押さえをお願いする必要がある。


以上の事から、店舗が決定する以前よりコンセプトなどの
ビジネスモデルを決定し、クラウドファンディングの内容も
ある程度決めておいた方が良いでしょう。

また、店舗仮押さえ後には
急いで事業計画書を作成する必要があります。

クラウドファンデングを行う前まではスピードが勝負です。

そのため、事前の準備がとても重要です。

ビジネスモデルの決定や、クラウドファンディングについては、
事前に相談することをお勧めします。

この制度について相談してみたいという方は
ちらまで。

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あいち飲食店開業資金支援センター
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