飲食店の多店舗化を成功に導く飲食店チームビルディング~なぜ今なんだ!?社員が突然「辞めます。」と言わないチームのコミュニケーションとは。

なぜ今なんだ!?社員が突然「辞めます。」と言わないチームのコミュニケーションとは。~飲食店の多店舗化を成功に導く飲食店チームビルディング

今月いっぱいで辞めさせてもらいます。

愛知県の飲食店の開業や多店舗化を
「お金」と「チームビルディング」で
戦略的に加速する税理士の山内聖堂です。


飲食店に特化した税理士が、
飲食店を多店舗化する前に知っておくべき
組織開発(チームビルディング)についてお伝えします。

チームビルディングとは、

チームの人材力・組織力・関係力を活性化させ、
成果を上げながら成長を続ける組織づくりをいいます。


チームにおいて、

コミュニケーション(関係力)の重要性については
皆さん認識されていると思います。


人の採用が最重要課題になってきている飲食業で、

突然社員に

「今月いっぱいで辞めさせて貰います。」

と言われたらどうしますか?
もう大ピンチですよね。


今回は

サッカー日本代表の
ハリルホジッチ氏解任の事例から、

チームの関係力について書いてみます。

なぜ今なんだ!?

先週、

サッカー日本代表の
ヴァビド・ハリルホジッチ監督が

突如解任されるという事件が起こりました。
サッカーファンにとっては事件です!


会社に例えると、

雇われ社長が出張時に、

取締役会の緊急決議で
いきなりクビになるようなものです・・・。

組織としては超緊急事態ですよね。
大丈夫か?ニッポン。

解任理由として、

田嶋JFA会長が何度も繰り返したのが、

「選手と監督のコミュニケーション不足により
信頼関係が薄れたこと」

ということが伝わってきます。


私の個人的な見解からすると、

日本代表というある種「特異な」組織においては、

代表の23名が確定するまでは
コミュニケーションはそんなに重要なのかな?

と思うのが正直なところです。


あ、
飲食店という「一般」の組織においては、

コミュニケーションとか信頼関係は大事ですよ!

これが失われると、

ある日突然
「今月いっぱいで辞めさせてもらいます。」

ということが起こりますからね!


話をサッカーに戻しまして・・・。

ぶっちゃけ、

今回の事案で最も問題なのは、

JFA(日本サッカー協会)とハリル氏との間の
コミュニケーションです。


突如解任されたハリル氏は、

「なぜ今なんだ!?」

「悲しいし、ショックだし、失望もしている。」

「誰かの陰謀だ。」

ハリル氏にとっては突然の出来事だったのでしょう。


ここからは、
JFAと監督の間のコミュニケーションが

全く取れていなかったんだと推測されます。
ハリル氏にもコミュニケーションをとらなかった責任はありますが・・・。

コミュニケーションは何のために取るのか?

「ウチの会社は社員同士の風通しも良いので、
 コミュニケーションは取れています。」


こういった社員同士の仲の良さが感じられる会社でも、

コミュニケーションの問題が起こる事は多々あります。


部下に頼んだ資料が期日まで出来上がらなかったり、

「分かりました」と返事をされた指示が、
意図した通りに伝わっていなかったり・・・。


では、
コミュニケーションって何の目的で取るのでしょうか?
さ~みんなで考えよ~。



・・・・・・

いろいろな認識があると思いますが、

私は、

送り手と受け手の
情報の「意味を共有する」目的で行う行為

を「コミュニケーション」と定義しています。


仲が良く、
社員同士の関係が良い会社でも、

情報の意味を共有する情報伝達をしないと、

期日に間に合わなかったり、
意図と違う資料が作成されたり

というできごとが起こります。


「意味」を辞書で調べると、
①言葉などで表現され、理解される一定の内容。

②ある表現・行為などに込められた内容・意図・気持など

③表現によって暗示的にほのめかされる深い味わい

とあります。


情報の「意味を共有する」とは、

伝え手と受け手が

①は当然として、

表現に込められた内容・意図・気持など
 を共有するということです。

③が共有できるチームは、
 「阿吽の呼吸」で動けるチームと言えるかもしれませんね!


そのためには、

情報の一方的な「伝達」ではなく

お互いの情報の違いを認識し、

すり合わせる「確認」が必要になります。


果たして、

JFAとハリル氏との間に、

そのような情報の共有があったのでしょうか?
あったらこんなことにはなってないでしょうね~。

西野新監督の就任会見に見る関係性の重要さ

西野新監督の就任会見を見ていると、

チームの関係力を重視しているのが良く分かります。


会見を要約すると、

ハリル氏が求めた
デュエル(一対一の強さ=人材力)
縦への意識(組織力)

は世界基準だったが、

選手がやりたいプレーとの間に
ギャップがあり、

その差を埋めることが出来なかった。


技術を生かし、
組織や規律、結束したうえで化学反応を起こせる強さ

といった日本の特徴を最大限活かしたうえで
人や組織の基準を求めるべきで、

「最高の化学反応が起こるグループとして
いいパフォーマンスが出る選手選考を」していきたい。

ということだそうです。


つまり、

組織力や関係力が日本の強みで、

ハリル氏の基準は人材力を求めるあまり、

日本の強みを発揮できなかった。


と評価しているのかな~と思います。


確かに
直近のテストマッチ二試合を見ると、

内容は惨憺たる状態でした。


良いゲームをしたときに見られる
「日本らしさ」が全く見えませんでした。


でももし、

ハリル氏に本番までの改善ヴィジョンがあり、

それをJFAにきちんと説明し、

JFAとヴィジョンを共有できていれば、


または、

JFA側が選手とのコミュニケーション不足について、

ハリル氏にしっかり伝えて改善を促す努力をし、

日本の強みを活かせる戦術の変化を促せば・・・。



本番2か月前の監督交代劇は無かったのではないか・・。


私個人としては、

ハリルジャパンが本番で結果を残すのを
密かに楽しみにしていたので、

かなり残念です。


飲食店経営チームビルディングブログが、

サッカーブログになってしまいましたね・・・。




今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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