飲食店の多店舗化を成功に導く飲食店チームビルディング~コミュニケーションを取るときに注意すべきことはなに?(その①)~飲食店の生産性を上げるコミュニケーション

コミュニケーションを取るときに注意すべきことはなに?(その①)~飲食店の生産性を上げるコミュニケーション

コミュニケーションを取るときに注意することはなにか?

愛知県の飲食店の開業や多店舗化を
「お金」と「チームビルディング」で
戦略的に加速する税理士の山内聖堂です。


飲食店に特化した税理士が、
飲食店を多店舗化する前に知っておくべき
組織開発(チームビルディング)についてお伝えします。

チームビルディングとは、

チームの人材力・組織力・関係力を活性化させ、
成果を上げながら成長を続ける組織づくりをいいます。


前回のコラムで

サッカー日本代表の
ハリルホジッチ氏解任の事例から、

チームのコミュニケーションについて書きましたが、

何を伝えたいかが曖昧なコラムになってしまい、
サッカーに熱くなりすぎました(笑)

「で、結局コミュニケーションにおいて注意することってなんですか?」

というご指摘をいただきましたので、

今回は、

コミュニケーションを取るうえで注意すべきこと

について、
チームビルディング的視点で伝えようと思います。

そもそもなぜコミュニケーションギャップ(エラー)が起こるのか

それは、

「人と人とは違う。」

ことから起こります。


全く同じできごとでも、

脳の特性の違いによって、

ものごとの捉え方や考え方が
人それぞれに違います。



そして、

それぞれの行動の特性の違いによって、

表現の違い(自己主張自己表現)や
受け止め方の違い(柔軟性)が異なります。


コミュニケーションを円滑にする最初の一歩は、

「人と人とは違う」
ということをちゃんと認識することです。


「人と人とは違う」
・・・皆さんなんとなくは分かっていると思います。

でも、
自分と相手の違いを明確に認識できないので、

コミュニケーションギャップが生まれるのです。


私たちチームビルディングコンサルタントは、

効き脳診断というツールを使って、

人と人の違いを認識していただきます。
人材力を上げるのです!

人と人の違い「効き脳」についてはこちら



お互いを理解することが、

コミュニケーションを円滑にするのです。


コミュニケ―ションの道のりは遠い(笑)

相手と自分の違いは理解した!

そのうえで会話をすれば、

コミュニケーションがとれるかというと、

事はそんなに簡単ではありません。


前回のコラムで、

コミュニケーションは

送り手と受け手の
情報の「意味を共有する」目的で行う行為

であると紹介しました。


では、

情報の「意味を共有する」ために
まずやらないといけないことがあります。

さて、

何でしょう?




・・・・・・・・・・・。
これは、

私のチームビルディングの師匠の
石見幸三さんの教えなのですが、

「情報の意味が共有された状態」
みんなで共有する必要がある。

ということです。


もうちょっと分かりやすいように、

報連相が上手くいっていない
飲食店(支店)を例にしてみます。



創業10年を迎えた飲食店が、

1カ月にわたる
10周年のキャンペーンを行うにあたって、

各支店にキャンペーンの内容と
目標の売上を通達し、

「経過は逐次本部に報告すること」

と指令を出しました。


A支店の支店長は、

キャンペーンの準備段階から細かく報告を入れ

途中経過はもちろん、
目標が未達なことにしてる改善の指示をあおぐなど、

細かく本部に報告をあげました。


本部は、

A支店の現状を把握することができ、

上手くいっていない部分については、

新たな手を打つなど対策を取ることができました。


一方、

B支店の支店長は、

日々の売上や予約状況が目標以上だったため、

特に報告を上げることもせず、

日々の営業に集中していました。


本部としては、

日々の売上は把握できるのですが、

キャンペーン期間終了時に目標が達成できるか
分からないためヤキモキし、

報告を上げるように促します。


そこでB支店長は、

「目標は達成できそうです。
 じゃ、忙しいんで。」

とだけ連絡を入れました。

本部
「・・・・・・・。」


「情報の意味が共有された状態」が
どういう状態かが共有できていないと、
なんか分かりにくいですね・・・。

B支店のようなことが起こります。


本部としては、

A支店の支店長のような報告を期待していました。


報告は、

現状を知った上で目標とのギャップを知り、

途中で問題が発生していると分かった場合には
その問題に対処するために行われます。

それゆえ、

本部の求める共有すべき情報の質は、

現状だけでなく、

目標とのギャップの情報も含んでいます。

しかし、

B支店の支店長は、

目標とのギャップの情報が必要という認識が無く、

現状のみの報告を上げていました。



こういったことが起こらないようにするためには、

「情報が共有された状態」
というのがいったいどういう状態か?

メンバー全員が認識している必要があります。


目標達成のため、

本部はどういった情報を必要としているか?

各支店はどういった情報を報告すべきか?

を具体的にし、

ルール(基準)作りをするのが良いでしょう。


ルール作りとは織力を上げる行為です。

それぞれが違う人と人の間の行為である
コミュニケーションに関する問題の解決には、

組織力を上げることも大事だということです。


今回のまとめ

コミュニケーションは、

送り手と受け手の
情報の「意味を共有する」目的で行う行為です。

なぜ、
コミュニケーションを取るかというと、

仕事をする(成果を上げる)ためです。


情報の共有は、

正確かつ迅速に行えれば、

チームの生産性は上がるといえます。


生産性が高いコミュニケーションをとるためには、

その前提として、

「人と人は違う」と認め、

出来れば相手の特性を理解し、


「情報が共有された状態」がどういう状態を指すか
基準をはっきりさせ、

それらをお互いが共有したうえで、

対話を行う必要があります。


コミュニケーションというと、

関係性の力が必要と思われがちですが、


生産性を高めるためには、

人材力や組織力を高めたうえで、

情報をやり取りする力(関係力)を
高める必要があります。


長くなってしまうので、

関係力についてはまた次回・・・。


このように、

チームビルディングとは、

コミュニケーションが取れないなどといった
組織の中に起こる問題に対して、

組織の総合力を上げることにより、

その解決を目指すやり方です。


チームビルディングについてもっと聞いてみたい。

という方はこちらよりお問合せ下さい。


今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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