飲食店商売の成否の要因の多くは、
お店の立地にあると言われますが・・
それは、
良い場所で営業しなければいけない
ということではなく、
自店のコンセプトに合った立地を選択する。
または
立地に合ったコンセプトで商売をする。
という視点が必要です!!
コンセプトについてはこちらからご覧ください。
あいち飲食店開業支援センターでは、
飲食店専門税理士が、
あなたの強みと立地特性から
コンセプトや業態を決定するお手伝いをし、
なるべく低コストで開業できるよう支援しています。
まず、
商圏の立地特性調査とは一般的にどういうものか、
簡単にお伝えします。
目的
商圏内においてどのくらいお客を見込めるか?
を調べるため。
つまり
立地に合ったコンセプトを考えるために行います。
方法
商圏設定エリア内をくまなく回りましょう。
曜日、時間帯、天気と
条件を変えて何度も調査することで、
エリアの全体像をつかみましょう。
ポイント
町のタイプと人の動きを知る
まず、人の流れを確認しましょう。
店前だけでなく、
周辺の道路を含め
どのような人が通っているかチェックしましょう。
次に市役所やネットで
人口動態(人口構成、世帯数、男女比)を調べましょう。
重要なのは町の将来像を知ることです。
再開発や大型商業施設の誘致計画など、
プラスの要因があるか知ることができます。
立地特性は、
大きく分けて
①オフィス立地
②住宅立地
③商店街立地
④ロードサイド立地
⑤繁華街立地
⑥観光立地
に区分されます。
立地特性によって業種の向き不向きがあり、
また、
同じ業種でも商売のあり方(業態)が変わってきます。
立地特性を見極め、
それに合った商売をすることが重要です。
平成30年4月時点の岡崎市の人口は、
386.943名(男性196.261名・女性190.682名)であり、
愛知県においては第3位の人口数を誇っています。
人口は基本的には増加傾向にあるが、
リーマンショック後の景気後退局面で、
平成21・22年は転出が大幅に増加したため、
その2年間は人口は減っています。
岡崎市の人口増加は、
愛知県の他の市町村に比べ、
子供の出生による自然増が多いのが特徴的です。
ただし、
第二次産業が強いこともあり、
女性人口に対する男性人口が多く、
県や国に対してアンバランスな状況にあるそうです。
これは、
第三次産業の従業者の割合が低く、
特に若い女性が、
名古屋市や関東圏に転居していくことが、
主な理由として挙げられています。
出典:岡崎市人口推計報告書
人口は今後も増加を続けるが、
徐々に増加幅を減らしながら、
平成42年をピークに
減少に転じると予想されています。

出典:岡崎市人口推計報告書
生産年齢人口は、平成22年には24.7万人だったのが、
平成42年には24万人程度まで減少し、
その後急激に減少すると予想されています。
一方で老年人口は、
平成22年の67千人から急激に増加し、
平成42年には、
10万人を超えていると予想されているため、
少子高齢化が急激に進展すると予想されています。
出典:岡崎市人口推計報告書
地域別にみると、
六ツ見地区が
これから人口が増えていくと予想されています。
この地域のみが
生産年齢人口が増えると予想されています。
人口が増えると予想されている他の地域では、
生産年齢人口はそんなに増えないが、
老年人口が増えると予想される。


出典:岡崎市人口推計報告書
岡崎市の事業所数は、
平成26年において、
14.777事業所があり、
平成8年のピーク時に比べて1451事業所減少している。
従業者数は170.228名となっており、
平成21年のピークに減少している。
ただし、
1事業所当たりの従業者数は伸び続けている。
岡崎市統計ポータルサイト
産業別では、
卸・小売業が最も多く、
3693事業所で全体の25.6%を占めている。
飲食業単独の事業所数は公表されていないが、
宿泊業・
飲食サービス業の事業所は、
1752事業所で全体の12.1%となっている。
岡崎市には、
JR、
愛知環状鉄道、
名古屋鉄道(名鉄)
の3鉄道が走っている。
そのうち、
JRと愛知環状鉄道の利用者は増加傾向にある。
駅周辺に住宅が増えており、
特に東岡崎駅周辺や康生地区を有する
中央地域は、
他市町村からの転入が多く、
人口集中地域の人口密度は増加傾向にある。
以上の調査結果や居抜き物件の調査から、
飲食店を開業するのであれば、
「中央地域」「岡崎地域」「六ツ美地域」
がオススメである。
物件の相場は、
東岡崎駅・岡崎駅から徒歩10分圏内は、
坪単価が8.500円前後。
それ以外の場所は、
6.000円~7.000円前後となっている。
中央地域
東岡崎駅周辺や康生地区に都市機能が集積され、
賑わいのある市街地が形成されている。
他地域からの転入が多いという特徴がある。
立地特性としては、
住宅立地となる。
東岡崎駅周辺の一部は
繁華街立地である。
住宅立地は女性をターゲットとして、家族需要を取り込むのが基本であるが、
岡崎市の中央地域は、
他市町村からの転入者の男性が多いので、
1人暮らしの社会人男性をターゲットとした飲食店でも良い可能性が考えられる。
時間帯による人の流れを調査し、
立地に合った飲食店を開業すべきであろう。
なお、
初めて飲食店を開業するときには、繁華街への出店はオススメしていない。岡崎地域JR岡崎駅周辺地区を中心に、
鉄道や幹線道路が整備され、
優良な住宅地が形成されています。
立地特性は、
主に
住宅立地であるが、
国道248号及び県道48号線沿いは、
交通量の多い
ロードサイド立地となっている。
六ツ美地域北部と南部に住宅街が広がり、
中央部には大規模工場群がある。
立地特性としては、
中央部が
オフィス立地、
その他が
住宅立地である。
飲食店舗物件を検索すると、
ラウンジや居酒屋の物件が多いという特徴がある。